ITmediaニュース:HP幹部:「DRMとオープンソースは相容れない」と言うニュースが。
実は私が開発している
ソフトにはDRMの機能もあるが有料でソース非公開である。かつターゲットとしているのはサーバ側ではオープンソース系のシステムである。なのでこの記事に興味があるのであった。
まずなぜDRMとオープンソースが相容れないと言われているかだが、DRMは暗号を応用して正規ユーザのみが利用可能なデータやプログラムを実現する技術であるが、正規ユーザであれば正しい鍵を取得しているのでこの点を考えるとアルゴリズムが判れば破る事も可能となってしまう点がある。普通は耐タンパ(難読化)技術を使って判りにくくするようにして、かつ出来るだけアルゴリズムが判っても破れない公開鍵暗号のような技術を使う事になる。しかしながらソースを公開するにはやはり難しい点があると言えるかもしれない。
つまりオープンソースなDRMの実現は困難であると言う事になる。しかし待って欲しい。オープンソース系の開発では、全てがオープンソースのソフトだけで構築しなければならないのだろうか?もちろん
全てのソースは公開されるべきだと言う人も大勢いるでしょう。しかし有用なソフトでAPIがちゃんと公開されていればソースが公開されていないソフトでも使ってくれると言う開発者もいるのではないでしょうか。
ちなみに単に暗号アルゴリズムだけであればオープンソースにしても大丈夫であるし、オープンソースでは無い暗号アルゴリズムは評価を十分に受けていないと言う事で、やはりオープンソースの暗号アルゴリズムが望ましいと言う事になる。
オープンソース系の開発者に受け入れられる為には、単機能に絞り使い易いAPIをきちんと公開すれば良いのでは無いかと考えている。これならDRMとオープンソースは相容れると思うだが、さてどうでしょうか。